WATCHMANは誰のためにあるのでしょうか?

WATCHMAN FLXTM
適応となる患者は?

経口抗凝固薬(OAC)を長期服用できないと判断された
非弁膜症性心房細動の患者がWATCHMAN FLXの適応です

WATCHMAN FLXに適した患者は、以下の3つの項目すべてに該当する、非弁膜症性心房細動の患者です

  1. CHADS2またはCHA2DS2-VAScスコアに基づく脳卒中および全身性塞栓症のリスクが高く、抗凝固療法が推奨される患者
  2. 短期的(45日間程度)には抗凝固療法が適応可能と事前に医師により判断されている患者
  3. 抗凝固療法を長期間実施できない医学的に妥当な理由を有する患者(HAS-BLEDスコア3点以上の出血リスクが高い患者等)

詳細な患者の例示については、日本循環器学会のホームページをご確認ください
日本循環器学会ホームページ:https://www.j-circ.or.jp/device/

* C=うっ血性心不全、H=高血圧(収縮期血圧 160mmHg超)、A2=年齢75歳以上、D=糖尿病、S2=脳卒中、一過性脳虚血発作または血栓塞栓症の既往、V=血管疾患、A=年齢65~74歳、Sc=性別(女性)

なぜWATCHMAN FLXが必要なのでしょうか?

WATCHMAN FLXを心臓の左心耳(LAA)に留置することで永久に閉鎖し、血栓が流れて脳に到達することを防ぎます。非弁膜症性心房細動の患者では、心臓に起因する脳卒中を生じさせる血栓の90%以上が左心耳から発生している23ことから、左心耳を閉鎖することで脳卒中リスクを減らします。また、ワルファリンやDOAC(直接経口抗凝固薬)服用を中止できる可能性もあります。

WATCHMAN FLXは、患者の生活にどのようなベネフィットをもたらすことができるでしょうか?

これは適応患者像をイメージしていただくための例示であり、実在の患者の症例ではありません
 

Case1: 消化管出血の既往 68歳 女性

職業:定年退職者、ボランティア

病状:NVAF、高血圧、血管疾患、消化管出血

CHA2DS2-VASc スコア:4

さちこさんはワルファリン5mgを服用しているが、過去に抗凝固療法による重篤な消化管出血を経験し、
今現在も出血に悩んでいる


Case2: 出血リスクが高い 80歳 男性

職業:よく孫の世話をする祖父

病状:NVAF、うっ血性心不全、高血圧、糖尿病

CHA2DS2-VASc スコア:5

けんじさんはワルファリンの適応だが、現在リバーロキサバン15mg/日を内服している。転倒による股関節骨折および脳挫傷の既往がある。担当医はけんじさんは外傷による二次性の大出血リスクが高くなっていると考えている


Case3: 併存疾患により出血リスクが高い 72歳 女性

職業:定年退職者、飛行機で飛び回っている

病状:NVAF、高血圧、糖尿病、PCI歴(ステント留置)

CHA2DS2-VASc スコア:4

よしえさんは、過去に冠動脈疾患によるPCI歴があり、ステント留置を行ったことで、現在、抗血小板薬を2剤服用している。そのため、担当医師は抗凝固薬との併用で出血リスクが高いと考えている

治療を受けられた患者の声